アレルギーの敵・ダニを確実に退治する方法

ぜんそくの子を持つママが考えた究極のダニ退治法

ダニ退治の常識として、「洗濯・日光干し・掃除機で吸う」というのが一般的だと思います。
でも、これだとほとんどのダニは退治できません!

洗濯 × ダニは洗剤の入った水の中でも平気で一週間ぐらい生きられるので、通常のお洗濯では、ほとんどダニは死滅しません。
掃除 × ダニを掃除機で吸おうとしても、しっかりと繊維にしがみついて離れない為、生きているダニは、ほとんど吸い込むことができません。
日干し × 日光干しはダニが死滅するほどの高い温度にはならないので、ダニを殺すことはできません。

それなら、洗濯掃除日光干しも何の意味もないのか?というとそうではないです!
なぜなら、

 
ダニは死んだ後、乾燥し細かく砕けて、アレルギーの原因になります。

細かく砕けることによって、皮膚についてアトピーを悪化させたり、吸い込んで喘息の発作を起こしたりします。
 

洗濯掃除日光干し』は、アトピーや喘息の原因となるアレルギー物質を確実に減らすことができるので、こまめにやったほうがいいのは間違いありません!

ダニを減らす為にやる事

簡単に言うと、

1. 生きているダニを退治する。

2. ダニの死骸を除去する。

3. ダニを増やさないようにする。

この繰り返しです。

この中で一番難しいのが、1.の「生きているダニを退治する」ことですね。
でも大丈夫!ダニにも弱点はありますからね。

 
ダニは 『乾燥(湿度30%以下)と高温(50度以上)』 に弱い
 

効果的かつ効率的な方法をご紹介しますので、ご自分にあった方法を選んで実行してみてください。

ダニを確実に全滅させる効果的な方法 

1.コインランドリーの大型乾燥機を利用する。[手軽さ:★☆☆ 効果:★★★]

布団やぬいぐるみ、カバー類などダニのつきやすいものを、コインランドリーの大型乾燥機(高温乾燥機)にかける。
コインランドリーにある大型乾燥機は温度が70℃くらいありますので、ダニを死滅させるのに大変効果があります。
布団が持ち運びできるなら、この方法がオススメです。即効性があります。
難点は、使用している布団の種類によっては利用できない場合があります。また、古いタイプの羊毛布団など、重たい布団にはちょっと不向きです。

【適用】ぬいぐるみ、カバーリング類、座ぶとん、クッション、枕、毛布、タオルケット、軽めの布団 etc. 

 

2.アイロンのスチームを利用する。[手軽さ:★★☆ 効果:★★☆]

ironスチームクリーナーがなくても、ある程度ならアイロンのスチームで代用できます。
アイロンの場合、スチームの量が少ないので、布団全体にやるのには若干無理があります。
小物類や毛布など、あまり厚みのないものならスチームが行き渡りますので、効果があると思います。
また、カーペットにはスチームをあてやすいので、ダニを高温処理することができます。
カーペットへスチームをあてる時は、必ず固く絞った濡れタオルを敷き直接カーペットにアイロンをあてないようにします。
スチームの熱だけを伝えるようにスチームをあてていくのがコツです。

【適用】カバーリング類、座ぶとん、クッション、枕、毛布、タオルケット、カーテン、カーペット etc. 

 

3.洗濯の前に熱い湯につける。[手軽さ:★★☆ 効果:★★☆]

洗濯ができるサイズのものなら、60℃以上のお湯にひたすか、まんべんなくかけ回す。
ダニは水の中では生きていられますが、熱いお湯には弱いので、ダニを駆除したい物が洗濯可能である場合、一度お湯に浸してから洗濯をすると効果があります。

【適用】ぬいぐるみ、カバーリング類、クッション、枕、毛布、タオルケット、カーテン etc. 

 

4.『ふとん丸洗い業者』を利用する。[手軽さ:★★☆ 効果:★★★]

これは最終手段ですね。(笑)
ダニのえさである、人のアカやフケ、水溶性の汚れまで一気に洗い流せますので、間違いなく効果があります。
難点は費用がある程度かかることです。布団を何枚かまとめて出すと、割引されるところが多いので、うまく利用するといいと思います。
だいたい3枚で一万円程度のところが多いですね。
基本的には、申し込むと布団袋が送られてくるので、それに入れてただ送るだけです。
仕上がるまでに2週間程度かかるので、半分ずつ2回に分けての利用がいいと思います。
布団がない間は代わりの布団を貸してくれる業者もありますが、なるべくザコ寝もOKな夏場の利用がおすすめです。 

【適用】ふとん

 

アレルギーの原因になるダニの死骸や糞を除去する 

1.洗えるものは洗濯で洗い流す。

060939ダニの死骸やフン、卵など、目に見えないアレルギー物質は洗濯することで洗い流すことができます。

布団はなかなか丸洗いできませんが、シーツやカバー類はなるべくこまめに洗濯するようにします。
たっぷりの水を使うとより効果的です。


 2.丸洗いできないものは掃除機で吸い取る。

060934普段、なかなか洗えないカーペットや布団などは掃除機で徹底的に掃除する。
カーペットにいる生きたダニはあまり吸えませんが、ダニの死骸などの除去には効果がありますので、なるべくゆっくり掃除機をかけるようにします。

布団についたダニも掃除機で吸い取るとのがいいですが、通常の掃除機ヘッドそのままではなく、布団専用ローラーを使う方がいいです。


cleen布団を通常のヘッドがついた掃除機でそのまま吸うと、衛生的に気になりますし、吸引力が強すぎてうまく吸えません。
布団専用のローラーはところどころに穴が開いており、空気が抜けるようになっているので、布団が吸い付かずに楽に掃除機をかけることができます。
また、生きたダニは吸引力が強いとよりしっかりとしがみつき取れづらいのですが、吸引力が弱い時は、簡単に吸い込むことができるという実験データがあるので、専用ローラーはおすすめです。


 ダニを増やさないようにする方法 

1.布団乾燥機を利用する

天気のいい日には布団の日光干しをすると、湿度を下げることができるのでいいのですが、土日しか干せなかったり、雨の季節はなかなか思うように干せませんよね。

mat1私は普段、布団乾燥機を利用しています。二枚の布団の間に乾燥マットを敷きこんでいます。
現在はフローリングの部屋で寝ているので、すのこマットの上に布団を敷いていますが、日中はすのこマットを二つ折りにして立てています。乾燥マットも布団に敷いたままです。
そして、2~3日に一回、ふとん乾燥機でふとんを乾燥させダニを増やさないように心がけています。

朝起きたら、タイマーセットして開始、出かける前にはふとん乾燥が終わるようにすればいいので、とても手軽にできますよ。冬場でしたら、逆に夕飯頃に使うと夜、暖かいふとんで眠れます。

乾燥マットはどこのメーカーも別売りしていますので、家族全員分あると一番ベストです。
シーツの下に直接敷きこんで使える、三菱の『らくだ寝マット』というエアマットが付属している布団乾燥機もありますので、布団一枚敷きの方やベッドの方にはいいかもしれません。このらくだ寝マットだけ別売りで購入できるようです。


mat2私が使用している、この乾燥エアマットも別売りのもので、布団全体をまるごと中に入れることができるタイプです。
でも、中に布団を入れるのは結構手間なので、そのまま敷いて使っています。
布団を乾燥する時に、中にはぬいぐるみや枕を入れ込んで、一緒に乾燥しています。


mat3上の布団も大きく膨らんで熱風が通過しているのがよくわかります。

布団カバーは敷き・掛けともに帝人の『ミクロガード』を使用しています。
普段はこの上に少し厚手のワンタッチシーツをつけています。簡単につけはずしができるので洗濯がおっくうにならないですよ。


この布団乾燥機用マットはかなり前に購入したものなので、メーカーを忘れてしまったのですが、似たようなものがアマゾンや楽天で販売されていました。(現在、売り切れです)


2.ダニ撮りマットやダニ撮りシートを併用する

最近注目を集めている『ダニ撮りシート』です。

私もこのタイプを使っています。
実は使ってみるまで、半信半疑というかあまり期待していなかったのですが、これを使い始めてから明らかに咳の回数が減りました。
少なからず効果があるのかも、と思っています。捕れたのが目に見えるわけではないので、あくまでも併用という使い方がいいと思います。
ダニをマットが吸着して逃げられないようにするので、使い終わったらそのままゴミ箱にすてられ、死骸が残らないという点もポイントが高いですね。


 
seat1アレルギーのある子供の布団には2つ挟んでいます。
10枚入りなので、家族全員分の布団とぬいぐるみ置き場、クローゼット、押入れなど結構置けます。
3ヶ月程効果が続くので、お財布にもやさしくておすすめです。


seat2以外と薄いマットです。
ダニの好みそうな、甘い匂いがします。


3.高密度織の布団カバーを使用する

我が家では一番上の子のぜんそくが発覚してから帝人の『ミクロガード』を家族全員分のふとんに使用しています。
値段が高いので、まずはぜんそくの子供を優先して、少しずつ揃えました。(笑)
10年以上使っていますが、掛けカバーはまだぜんぜん現役です。さすがに敷きカバーは一度買い替えました。
このカバーは結構シャリシャリした感じの素材なので、音シャカシャカして、気になる人は気になるかもしれません。
また、冬場は冷たい感じがするので、上にもう一枚シーツを敷くといいです。どうしても敷きカバーはへたりやすいので、保護のためにも少し厚めのワンタッチシーツがいいと思います。
ベッド用のボックスシーツタイプもあります。
ミクロガードのような高密度折りのカバーを使用した布団もありますが、かなりお高いので、全員分用意するのは難しいですが、カバーなら手が届きますよね。
綿ぼこりが間違いなく減るので、とてもいいですよ。


4.丸洗いできるタイルカーペットを選択する

基本的にカーペットを敷くなら、ウォッシャブルのものがいいですが、その中でも特に、タイルカーペットがおすすめです。
東リの『アタック350』というタイルカーペットは、一度敷くとまったくずれないです。
 一枚ずつはずせますから、汚れてもすぐにそこだけはがして洗えるので大変便利で衛生的です。
お湯に浸して、個別にダニ退治もできるので、安心して使えます。 
フローリングに敷き詰めるのではなく、四角くラグ風にするといいです。
普通のラグは掃除のときにすぐめくれたり、ずれたりしてイライラしますが、このタイルカーペットはそんなこともないので、掃除機がけがとても楽です。小さい赤ちゃんや、走り回る元気ざかりのお子さんがいるご家庭に強くおすすめします!

一日に4枚~5枚程度なら簡単に洗えますよ。

5.ソファなど洗えないものは革や合皮のものを選ぶ

もし、お部屋にソファを置くなら、布張りのものではなく、革や合皮のものがいいですね。
布張りのソファはたとえカバーが洗えるものでも、中はダニの温床になってしまい、まず退治することが困難です。
革や合皮のものはほこりも立ちにくく、よごれもすぐにふき取れるので、衛生的で安心できます。

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掛け布団を使わない夏の間にダニ退治 

梅雨があけたら、あまりかけ布団って使わなくなりますよね。
そんな時期こそダニ退治のチャンスです♪
掛け布団を押入れにしまう際にダニを完全に駆除するため、一工夫しましょう。

ふとん圧縮袋に掛け布団をしまう時に一緒に脱酸素剤乾燥剤を入れる。

  • ダニも酸素がないと生きていけませんので、脱酸素剤が非常に有効です。(脱酸素:薬剤ではなく酸化鉄による効果なので体にも安心です)
  • ダニは湿度30%以下の環境では生きていけませんので、ふとん圧縮袋内に乾燥剤を入れ、湿度を下げることにより、ダニを確実に死滅させることが可能です。

いずれも、一ヶ月程度でかなりの効果が見込めますので、掛け布団を使わない夏の間にふとんに住みついたダニをしっかり退治して、アレルギーの一番多い時期、秋に備えるといいと思います。

脱酸素剤 乾燥剤 ふとん圧縮袋

 

畳のダニ退治法 

ダニ退治の中でたたみのダニ退治は一番やっかいです。
たたみにはダニの好む条件が揃いすぎているので、できればたたみは避けるのが無難ですが、なかなかそうもいかないですよね。

定期的にたたみ専用の高圧洗浄機でダニの駆除をするのが一番効果があるのですが、そう頻繁にはできません。
たたみに関しては市販の薬剤の使用も検討すべきかと思います。体にやさしいものもありますので、ダニ捕りマットなどと併用して使ってみるといいと思います。

 

ダニ対策を日々の生活に組み込む

ダニは家の中、いたるところにいます。完全に駆除することは不可能です。
でも、確実に減らすことはできるので、なるべく手間をかけずに日々継続していくことが大事だと思います。
自分の中で日頃の流れを明確化しておき、生活の中に組み込んでいけば苦にならないです。
ダニを少しでも減らして、快適な毎日を送りましょう♪